2014.5.9 会場風景
 
佐藤公平 展 5月9日(金)〜20日(火)  羊画廊
SATO Kouhei Exhibition 9May.-20May. 2014  HITSUJI-GARO
「百聞は一見にしかず」ということわざがある。
何事も人から聞くよりも自分の目で見た方が確かということらしいが、しかしこの
「一見」もいささか怪しいもので、「百聞」によってかなりの影響を受けてしまう。
実に人の視覚というものは不確かなものなのである。
たわいのないマジックから果ては未確認飛行物体まで、誰でもきっといろいろな
ところでこの視覚の危うさを経験しているではないだろうか。
ましてや情報化の今、百聞によって一見すら変えられてしまう。
ゆめゆめ自分の見たことが絶対だなどとは思わないことが肝要である。
百聞は一見ではなく、やはり百見くらいは必要なのかもしれない。
(佐藤公平)
シリーズ 「平面の平面による平面のための立体」 No.1816
18×18×h18cm 黒陶 2014年